Razor Blade Clubから24種類のサンプルパックが届いたので、随時レビューしていきます。 入手性が比較的良さそうな順にレビューしていこうかと思います。
今回はGillette Platinum (ink marking)というやつからです。Lazor markingというバージョンも有るようですが、手元に届いたのはInk markingだと思います。Lazor Marking実物を見てないのでなんとも言えないのですが、黒い印字がされているので恐らくそうだと思います。ちなみに生産国はロシア、ロシアは替刃の大国ですね。
以下の品でレビューします
holder: Gillete Superspeed
blush: Chinese Synthetic brush
soap: ロゼット洗顔フォーム after shave sprash: 国産アロエ化粧水
普通ならシェービングソープはプロラソあたりをチョイスするのが適当かもしれませんが、プロラソは抗炎症剤が配合されているので、シェービング後の肌のヒリヒリ具合が判りにくいため、敢えて抗炎症剤が入っていない組み合わせを選択肢ました。化粧水も同様の理由です。
抗炎症剤以外は滑り具合やクッション性などがよく似ているのでレビューは基本的には上のような組み合わせでレビューしていきたいと思います。
レビュー初日
1枚単位で買いましたので包装紙を剥がします。これは例によってワックス付きの包装紙で剥がすのに面倒くさいやつです。多くの愛好家に不評なのにこの接着方法は梱包時に便利なんでしょうかね。
さて、ファーストインプレッション
肌に当たる感覚はアストラよりちょっと丸いかな?と感じました。
でも切れ味は同等、下ろしたてだとアストラは若干ざらつくような時もあるのですが、こっちのほうが大人しく感じます。上品なアストラ?そんな印象。
肌への負担はアストラよりは無いですね。下ろしたてということもあり、シェービング後、とても気持ちいいです。初日だけの感想だとアストラよりもこっちが好きです。 深剃り追求タイプではなく、適度な切れ味と肌への負担のバランスを取ったブレードという印象ですね。
2日目
昨日はシェービング時と直後にアストラと比較してましたが、シェービング後数時間経過すると肌が何時にも増して爽快で、これはアストラでは感じられなかった感覚です。なんと言いますか、風を顔に受けた時、空気の流れが肌を撫でる感覚がとても快適で爽快。これはきっと肌への負担が最低限でシェービング出来ていると言うことだと思います。思い返せば、ここまで快適さを提供してくれた理髪店でのシェービングは経験したことがありません。自分の為だけにホルダーや替刃、その他を厳選することは有意義だと思います。
替刃に話を戻しますが、同じ経験はGillette7’Oclock(Yellow)で経験したことが有ります。
そちらは下ろしたてはやや切れ過ぎで数日待って刃が丸くなるまで待った後、その感覚になりました。
あくまで自分のヒゲとの相性ですが、このGillettePlutinumはかなり品質がよく自分のヒゲに合っている気がしてきました。また改めて、「替刃は切れ味が良いだけが全てではない」ということを噛み締めてます。自分に合った刃を使用した場合、シェービング後のヒリヒリっていうのは全く無縁になりますね。
そんな経緯で、最近はGillette7’Oclock(Yellow)からDORCOに引っ越そうかと考えていました。切れ味はいいのですがどうも肌に負担がかかりすぎているような気がしてました。 DORCOは程よくマイルドでそこそこ寿命もあり価格もお手頃なので有力候補だったのですが、GillettePlutinumを使用して迷い始めました。出来上がりが一枚上です。価格はConnaught Shavingで10枚450円くらいです。DORCOだと半分くらいの値段で出ていますので高いと言えば高いのですが、そもそもカートリッジ式の替刃と比較するべくもなくの値段ですのでそのあたりはあまり気にするほどでもないですしね。これで5~7日くらい使えるのであれば充分です。
とは言え初日と2日目の印象がガラッと変わることも多々ある両刃カミソリのブレード、久しぶり翌朝のひげ剃りタイムが楽しみになっていました。
さて結果はどうだったのでしょうか?
今回購入したのはRazor Blade ClubのWIDE VARIETYというセットなんですが、EXTREME QUALITYというセットもあります。これは「市場で入手可能な最高品質の剃刀」というセットとのことです。この中に今回のGillettePlutinumも入っているのですが納得してしまいました。
期待を裏切らず2日目は更に切れ味がなめらかに、肌への負担なく気持ちいよい剃れ味です。
7O'ClockYellowで剃っていた時、「これ以上ストロークすると痛くなる」ってのをなんとなく察して、深追いしない場面があるのですが、Plutinumの場合はまだイケます。
初見で使用した感じはマイルドと感じましたが、それだけでも無い気もします。確かに肌への負担を見れば少ないのでマイルドっぽいのですが、頼りない切れ味でもありません。ヒゲはしっかり切り取ってくれます。
こういうのが「高品質」というのかも知れません。
自分は気にするほど敏感肌でも無いので、替刃ってのは切れれば切れるほど良いと思っていた節がありましたが、最近改めてマイルド刃をテストするようになって「バランス」が大切なのではないかと感じています。
肌への負担を気にするリスクが減り、それでもしっかり切り取ってくれるPlutinumは剃っていて実に楽しいです。それでいて仕上がった後は肌が気持ちいい。
今まで「自分には7O'ClockYellowが合っている」と思い込んでいましたが、更に上がありました。
自分の中の常識というのは、体験した範囲でしか測れないのだと思いました。更に想像した先を知るには体験してみるしか方法が無いのですね。
ひょっとして皆さんも現状満足している替刃でも「更にその先」があるかもしれません。
多くの先輩達がサンプラーの使用を勧めるのは全く理にかなっていると思います。人によって感覚が変わる替刃の使用感は恐らく、実際に使用してみるまでわからないからです。また、体の状態によっても感覚が変わるかも知れません。とにかく使い込むしか無いんだろうと思います。
という感じで2日目もまた感動のシェービングでした。しかしまだ自分には20枚ほど色んな種類の替刃を仕入れたので最終的にはどうなるのか期待が高まります。
まあそれは置いといて、とりあえず5日程度は試用してみたいと思います。
3日目
思ったより寿命が早いかも知れないです。
自分は数日経過した替え刃の場合、同じ箇所を何度もストロークしないようにちょっと剃り方を変えます。
肌を傷めない為なのが大きな理由です。
そんな感じで剃りましたがスムーズと心地よさが無くなった気がします。考えられる要因としては、刃先のコーティングの摩耗が激しいか、刃こぼれが早いか、その当たりかもしれないと思いました。両刃カミソリの替刃にはプラチナとかテフロン等でコーティングしています。これが肌の滑りを良くしているのですが、摩耗するのでスムーズさが永遠に持続するわけではないです。また、ミクロ単位で刃こぼれするのでそれが肌にひっかかり、スムーズさも使用する度に無くなっていきます。
たまにAmazonとかで替刃を研ぎなおすグッズとか売ってますが、コーティングされていることを考えると研ぎ直すのはどうなんだろう?と思います。また、デニムのジーンズで数回撫でても同じ効果が得られるので、刃立てをどうしてもやりたい場合はそういう方法もあります。うにぞう自身は初心者の頃やってみましたが、替刃のコストがそこまで高いわけではないので今はやっていませんけど。
さて使用感の続きです。
通常のASTRAと同等に戻ったような感じですね。いや、スムーズさが無くなって気が付きましたがASTRAよりこっちのほうがアグレッシブです。マイルド刃の感覚で剃っていたので若干ヘッドに圧を掛けすぎていたかも知れません。自分の使っているGillette Superspeedは一般的なミューレやメルクールのホルダーと違い軽量なので、少しばかり剃るときにヘッドに圧を掛けます。なので替え刃の性質を見誤ると肌の負担になってしまいます。それが理由だったのか、部分的にヒリヒリ感がありました。
明日はできるだけ力を抜いて剃るようにしてみます。
切れ味はまだまだ余力がありますので、明日またリベンジです。
4日目
遅まきながらといいますか、気づくの遅いよと自分でも思うのですが、やっとこの替え刃の言いたいことが解りました。この替え刃はアグレッシブ刃です。しかもGillette7O'clockYellow通り越してフェザーの手前くらいまで来れるんじゃないかっていうくらいです。
あんまりにもスムーズなんで手応えがなく、剃れてないんじゃないかと思っているところがしっかり剃れてます。
て言いますかすげー切れます。4日目でコレですか、驚きです。
今回はストローク短めで、文字通り両刃カミソリのヘッドを肌に載せるだけで剃りました。
ミューレ、メルクール辺りだとそれでいいんですが、自分の使うホルダーはこれをやると普通跳ねます。ホルダーが軽いのでヒゲに負けて暴れるんですが、この替え刃の場合はガンガン剃れました。
文字通り『ロシア刃』でした。とにかく切れる。
しかしこの抵抗感のなさは異次元ですね。よっぽど精巧に刃を付けているんでしょう。だもんでマイルド刃と勘違いしていました。
普段コレしか使って無くて、他の刃に買えたら「なんて剃れない刃なんだ!」って事になりそうです。逆によく切れてスムーズな感触を得たい人にはこの刃はとっても魅力的。一切抵抗なくスパスパ切れる感じです。
これってフェザーをオマージュしてるんだろうなぁ。特性が似てます。謳い文句どおり高品質を感じます。
逆に肌が敏感な人はやめといたほうがいいですね。なんか解らんうちに肌が真っ赤になると思います。恐らくコーティングの効果が持続するのは初日か二日目までで、それ以降はこの替え刃の強気なところが前面に出ます。そうなったら立ちはだかるものはすべて一撃で切り取って行きます。
今回、「抗炎症剤ゼロ」の組み合わせなので、肌への負担がダイレクトに解る剃り方をしており、普通のシェービングソープ(プロラソなどの高機能ソープ)を使用していると恐らくそれ程でも無いと思いますが、けっこう肌には来ます。でも素晴らしく剃れます。
なので、これを使用する場合はプレシェーブ、アフターシェーブはきっちりやることをオススメします。
それだけのリターンはある製品なので良い刃だと思います。
これはうにぞうの個人的な意見ですが、「やりすぎなんじゃない?」的なワードも頭に浮かびましたが、世界的に見るとこういった刃が好まれそうな気もするので、あくまで個人的な意見です。3パスでいかに全てを刈り取るかにしのぎを削ってる人もいらっしゃるのでそういったものなのでしょう。
さてこれを初心者がいきなり使うとなればうーん、どうなんだろうなぁ? 何ヶ所切れた!って騒いでいるうちは止めといたほうが良い気がします。
まあ単価も高いし、フィーリングも特殊なので、マニア向けな気がします。
好きになれば凄くツボな商品だと思います。
そんな感じで製品的にはまだまだ余裕で切れ味を残していますがレビュー終わります。今回は耐久テストではないのですいません。あと20枚以上替え刃があるのでここまでとします。あとは各自で答えを出してほしいです。
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