HENSON SHAVINGについて
- うにぞう(げんげん)
- 2023年6月26日
- 読了時間: 7分
更新日:2023年9月18日
HENSON SHAVINGは本当に「買い」なのか?実力を考察

Youtubeで両刃カミソリを検索すると、HANSON SHAVINGというブランドが数多くヒットします。初めて聞く名前なので興味あり覗いてみました。 調べてみるとクラウドファンディング発の高品質な素材を精密加工で製造された商品みたいですね 良さげであれば買ってみてもいいかなと調べてみました
動画解説と公式WEBサイトで挙げられている特徴を抜粋すると、
デザインが良い
航空宇宙規格で作られている
刃の角度は30度
ヒゲが目詰りしない
替刃が何処のでも使える
一生モノとして使える
というようなことが書かれています
では検討していきましょう
デザインが良い
デザインは好みもありますが、自分的には特にカッコいいとも感じません、Youtuberの自称「ヒゲ剃りのプロ(普段は5枚刃でひげを剃っている)」さん曰く 「ブラックやシルバーなどめちゃくちゃカッコいい色です!」 いやそんなのゴロゴロあるやんけ、ミューレのほうがおしゃれやぞ? と思いつつ特にすんごいところは感じません。材質についてもなんか高価そうな材質を使用したとありますが、実はアルミです。ん?それって良くあるニッケル亜鉛合金より摩耗が早いのでは?加工はしやすいけど。 あと普通はヘッドが半球状になっていて肌を滑らす時にアシストするようになっているのですが、これは角ばってますね。そのあたりがちょっと気になる点です。
航空宇宙規格で作られている
そうなんですねとしか言いようがないっす。基本両刃カミソリは1930年代のテクノロジーがあれば、十分レジェンドな製品があるので、機能に直結しないような印象です。 加工精度については同じ製品を誤差0.005ミリで作っているようです。まあ確かに精度が良いことはいいことです。
そこまで必要だったかどうかはやりすぎという気もしなくもないですが。
刃の角度は30度に精密固定
剃り角については色々見解が別れますがヒゲの太さ等によって変わります 製品によって30度~35度だったり、このあたりはマイルド、アグレッシブなど使用者好みに委ねているところがありますね。30度のホルダーがコレしか無いのか?と言われればそうではないです。 初心者のうちは便利かもしれませんが、顔は平坦ではないのと、他のホルダーを使うときに変な癖が付くので一長一短かも知れないと思います。
ヘッド部の形状のお陰で毛が目詰りしない
これは両刃カミソリ全般の利点であってHENSON SHAVINGの独自機能ではないですね
「当たり前やんけ!」としか言いようが無いです。 貝印ゴールドステンレス(1本19.2円)でも付いてる機能です
替刃に汎用性があり色んな替刃が使用できる
いやそうじゃなかったら両刃カミソリと言わないのでは? この製品の特徴でもなんでも無い
一生モノとして使える
自分の使用しているGillette Superspeedは1946年製です 製品は恐らくブリキに亜鉛メッキか何か、そういう加工をされた製品だと思います。 それでも既に70年ほど経過してますが現役バリバリです。素性のはっきりしてるホルダーならこれくらい普通で、特に珍しくもないと思います。現在有名所で販売されている製品も、使用後軽くブラッシングして汚れを除去すれば余裕でこれくらいの寿命だと思います。
逆にこの製品はアルミ製で、ニッケル合金やステンレス、チタンに比べて耐久力に劣ります。初期の精度がどのくらい維持できるかは他の金属に比べ理屈上は落ちます。恐らく保つとは思いますが、長寿命を期待してホルダーを選ぶならアルミよりもステンレス、チタンで作られたもののほうが良いです。ステンレス製はヘンソンより少し安いくらいから販売されています。
感想
う~ん、カタログスペック見ただけで検討から外れてしまいました。 理由としては
特に凄いところがない
デザインもそれなり
当たり前なことを並べてるだけ
値段だけゴージャス
自分に取ってはYotuberさんの解説動画は逆効果でした。 レビューで試用してレポートしてるのですが、自称ヒゲ「剃りのプロ」さんの剃り方が下手くそでわらってしまうレベルであるってことと、当たり前のことをさも凄そうに語っておられるのが悪印象。 そんでもってコレくらいの見識なのにドヤ顔で視聴者さんにオススメとか言っちゃうんだなぁと若干不快に感じた次第です。結局、これじゃないと駄目な理由が明確にされてませんね。例によって提供者の都合で勧めている製品だとしか感じませんでした もし自分がHENZON SHAVINGを買うとしたら、どうしてもこのデザインが好きでこれしか無い時だけですね。 色んな国の素敵なホルダーを見ちゃった後では、HENSON SHAVINGのデザインは眠たいデザインですし、
性能的な部分に関してはむしろ、一長一短あります。 材質がアルミというのもニッケル合金やステンレス、チタンに比べて柔らかいアルミは、精度がどのくらい維持できるか?すくなくとも他の金属よりは劣ると思います。同価格でステンレスの両刃カミソリが入手可能なので寿命が長い製品であればそちらを選択したほうが良いかと思います。
あと両刃カミソリの重量が軽いです。
両刃カミソリの替刃は軽いと太い毛に当たった時は跳ねます。それをホルダーの重量で相殺するのですが、本体が軽いと引っかかったりそのまま跳ねたりします。なので高価格のホルダーでアルミを採用するところはあまりありません。アルミは柔らかいので加工はしやすいですが、軽量なので必要な重量が得られないからです。
ヘッドに特徴があり、工夫されていますが本体が軽いので総合的には一長一短ありです。そしてどうしても気になるのはアルミ製なのにこの値段ということです。高いなと思います。ある程度は良い製品だとは思いますが、完璧ではないです。本国ではこれのチタン製が入手可能なようなので、買うとしたらそちらが良いと思います。価格は27,000円程度しますので、それだったら別のホルダーも見たほうが良い気もします。自分だったらRockwellの剃り味調整式か、Rexのホルダーを買うと思います。
うにぞう的アドバイス
1.一度頭を冷やして冷静になりましょう。 2.Youtubeオススメは参考にならない、真に受けると高い買い物になる
3.この価格帯では普通に良い特徴を持った両刃カミソリはあり、それらと比較して最も優秀ではない。良いところも見られるが、悪い部分もある。
別カテゴリーに掲げたSHOPLISTの通販サイトで、好きなデザインのホルダーを見つけて買ったほうがHENSON SHAVING1本分の値段で2本買えちゃったりするような気がします。(何処でお買い求めになろうが自由ですが) しかしYoutuberの「おすすめ」ってのも胡散臭いですな。そうでない人もいるのかもしれませんが、上位には出てこなかったです。 HENSON SHAVINGが大量にYoutuberで宣伝依頼を出しているのがまるわかりです。正直なレビューであればいざ知らず、素人を騙すような内容に、この時点でこのメーカーの印象が非常に悪くなってしまいます。 どんだけYoutuberは金まみれなんでしょうかね? 自己満足のために高価なホルダーを買うのはまあそれは人それぞれなので止めはしませんが、私的にはちょっと高すぎかなと思うところです。
ともあれ、HENSONシェービング公式サイトでレンタルしているようです(現在在庫なし)ので、在庫が復活した折を見て体験してみるつもりです。そんなに期待してませんが・・・
番外:うにぞう的美しいデザインホルダーをチョイス
デザインだったらカッコいいのがあるよという見本的なチョイスです 機能はぶっちゃけ深剃りかマイルドくらいしか差別化できないので、自分でもフィーリングで選んでます マニアの口コミで初心者に最適なセットの記事は追々掲載したいと思います。 そんなのゴロゴロあって今更必要ないかと思ってたらこの有様なので
ミューレR89 ど定番ホルダーですが、グリップの模様が美しく、2ピース構造の取り外しギミックが楽しい お値段$60

Parker 96R Black and Chrome Handle Butterfly TTO Closed Comb DE Safety Razor OTTというヘッド部が観音開きになって替刃を交換できる仕様、便利っちゃあ、便利かな? お値段$29

Rockwell Razors 6C Gun Metal Gray Adjustable DE Safety Razor ヘッド下部交換で剃り角を変更できるホルダー、これも加工精度が売りです
お値段$60

ブラックだろうがガンメタだろうが色んな色があります。 通販サイトを眺めているだけで楽しいです。
カッコいいと思ったホルダーをスクショしてみました
1万4千円の予算があったら2本買えますな
もちろんこれらを買っても製品寿命は大差ないと思います
電子部品じゃないので、両刃ホルダーなんてそんなもんです
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