BOLZANOはイタリアの有名なカミソリのメーカーです。1940年代には既に存在していたようで割と歴史があるメーカーのようです。しかしその後、国内では徐々に両刃カミソリの替刃は生産されなくなり、現在はエジプトで生産されています。
材質はステンレス鋼にチタンコーティングというちょっと変わった製法が採用されています。他にはバングラデシュのLOI TITANIUMというブランドがチタンコーティングの替刃を出しています。
今回購入した替刃はRAZOR BLADE CLUBから購入しました。同サイトで5枚入のパッケージで€1.39です。
製品紹介に「エジプト産」と表記されていました。ドイツ産のもあったのですが、現在はエジプトオンリーのようで、有名ショップをハシゴしてもエジプト産ばかりでした。
ちなみに下記の写真のように、ドイツ産は替刃に印字された文字のフォントが若干太くなってます。
今回この替刃を試用してみようと思った理由ですが、マニアックな人ほど愛用率が高い気がしてたので気になっていました。
他のブランドとかとまとめ買いしたので、この替刃についての詳細は一切知らずに剃ってみました。マイナーな替刃ほどよくやる方法なのですが、自分のフィーリングで剃ってみたいと思ったからです。
レビュー
1回目
シェービング場所:洗面所
両刃カミソリ:Muhle R89 twist
プレシェーブ:Noxzema プレシェーブクリーム
ソープ:PRORASO ''GREEN'
アフターシェーブバーム: Taconic shave after shave balm
コーティングや材質についてはこの記事を書くまで知らずに剃ったのですが、最初からいきなりスルスル剃れ始めたのであれれ?って感じでした。
これマイルドヘッドとの相性がいいです。
特に変な抵抗感や意味不明なところでひっかかるとかの雑な部分もなくマイルドヘッドの特性通りに易しい剃り味と滑らかさもありました。
そしてそのまま3パスを終えました。
シェービング後、アフターシェーブ処理をしてしばらく肌を乾燥させた後、肌を触ってみましたがBBS & good feelって感じで肌に違和感、痛みもなくまさにマイルドヘッドでのシェービングって感じがしました。
ヒゲの太いうにぞうでもマイルドヘッドでスルスル剃れました。全然このままでいけますね、フェザーと同じ感覚でした。切れるのに肌に違和感がとても少ない印象です。
初回に限って言えば、かなり完璧に近い仕上がりです。
こんなに切れる刃だとは思ってませんでした。
えっと、5枚入€1.39ってことは現時点で233円ですか。
結構お得感がすごい印象を受けます。
特性としては「切れ味」方向に振った特性です。
ですが、マイルドヘッドでは滑らかさもありました。
先日使用してみて快適だったPERSONNA Medical prepといい勝負してます。しかもこっちが安いです。
Amazonで買うフェザーよりも安い。
この替刃の注目度が低いのがわからない。充分良い替刃に感じます。
ちょっとまだ掴めていない部分があるので寿命も含め、他の両刃カミソリでも試してみます。5枚購入したので少し長めに様子を見たいと思います。
2回目
シェービング場所:洗面所
両刃カミソリ:Roclwell 6C (R4)
プレシェーブ:Noxzema プレシェーブクリーム
ソープ:PRORASO ''GREEN'
アフターシェーブバーム: NIVEA sensitive lotion
Muhle R89 twistでのフィールも充分良かったのですが、少しだけ攻撃性を上げてかつ他の両刃カミソリでも試してみたいので、今回はRoclwell 6Cを使用します。ベースプレートはR2でMuhle R89 twistより少しだけ攻撃性を増している感じです。
下ろしたての切れ味のフィーリングは消えました。マイルドですらするする剃れたあの感覚はコーティングのおかげなのでしょうね。コーティングの寿命はいかんともしがたいようです。
ただ切れ味はまだ十分なので3パスでBBSは可能です。ですがなめらか、するする剃れるフィーリングはなくなったようです。この時点ではGillette NACETやBIC Chrome Platinumに似た感触を受けます。
先日テストしたPERSONNA Medical prepのようなキレキレが長く続くというのともまたちょっと違う感じです。
純粋に切れ味でいえばPERSONNA Medical prepは割と長く続き、フェザーやこの替え刃は初回に独特のフィーリングがあってその後は急に「普通の」切れる替え刃になっていく印象です。
シェービング後の肌は相変わらずツルツルなのでフィーリングだけ変わったというところです。ミディアムヘッドでも普通にシェービングすることができましたので問題なしです。プラスアルファが無くなりましたが全然使える刃だと思いました。
初回の独特のシェービング感は好きでしたので、これが気に入った人は2,3回の使用で切り上げて交換する気持ちで使用するのもアリかもしれないです。フェザーやPERSONNA Medical prepほど価格は高くないので、少々贅沢に替え刃をチェンジして使用するのもいいかもしれないです。
替刃交換・1回目
シェービング場所:洗面所
両刃カミソリ:Edwinjagger 3one6
プレシェーブ:Mastro Miche' プレシェーブソープ
ソープ:Dr. Harris Winsor
アフターシェーブバーム: NIVEA sensitive lotion
今回はミディアム-アグレッシブ帯両刃カミソリの3one6で試します。
そのままRockwellのベースプレートだけを交換してミディアム-アグレッシブとするのも可能でしたが、単純に売れ筋の両刃カミソリでやってみるのもいいかな?という単純な発想です。
替刃は新しく下ろしました。
このままのセットで併せて寿命も見たいので、連続使用してみます。
それと、自分的には結構肌に来るかもしれないので、ソープをより肌に優しいDr.Harrisのソープに変えました。Dr.Harrisはスキンケア重視のソープなのでアグレッシブ系の刃やホルダーなどと良く組み合わせて使ってます。
ほぼ何も考えずに3パスして、細かい箇所だけ逆反り時にタッチアップするような感じで剃りました。
セオリー通り「ヘッドの重みで剃る」ような、教科書通りの剃り方をしました。
Edwinjagger 3one6が高効率な両刃カミソリというのもあるでしょうが、非常にスピーディにほぼ完璧に近いBBSで仕上がりとなってます。初回だけで言うと3one6との相性は非常にいいです。うにぞうの太いヒゲもしっかりと深剃りできています。これで数回のシェービングが同様の結果なら、専用替刃にしてもいいかなと感じます。
ソープとプレシェーブ、アフターシェーブ用品もアグレッシブ対策をしているせいか、ヒリヒリや痛みもありません。剃っている途中で思ったのは、この替刃は割と切れる方だと思うのですが、少し攻撃性の高めな3one6でもそんなに緊張感を感じないなという印象を持ちました。3one6がそういう特性なのか、それとも両者のコラボレーションが成せる結果なのか、どちらにしても具合が良かったです。そういう感じでこの組み合わせはアリだなと思いました。
問題は2回目のシェービング以降で、フィーリングがどう変わるか?というところですね。
2回目
前言撤回、Medical prepに似た印象なのは初回のみでした。
2回目からは「よくそれるとは思うが普通のよく切れる替刃」なフィーリングになりました。
このフィーリングの落差がけっこうがっかりだったりします。普通の替刃なら、「お、結構剃れる」ってなると思うのですが、初回のフィーリングが良いあまり、2回目にがっかりしてしまいます。
かといって自分がよく使っていたGIllette Yellowくらいは剃れている感覚はあるんですけどね。
少なくとも、3one6との相性は悪くありません。2回目も綺麗サッパリ」BBSだし時短で剃れたし、価格に合った品質は保たれているとは思いました。
ですのでMedical prepとこの替刃を比べてどっちを買うか?となれば、Medical prepかなと思います。
Gillette Yellowくらい剃れていればいいじゃない?となるんですけど、Treet PlatinumやASTRA supre stainlessなども安価ですのでそっちに行くかなぁ。
3回目
切れ味は落ちつつもしっかりBBSできました。ですが他のホルダーでは3回目ではごく普通の剃れ味だったのでこれは3one6の性能によるところが大きいと思います。
それを踏まえて書くと、切れ味も悪くなく3回目でこの調子であればOKです。マイルドヘッドで使用したASTRA(緑)くらいの切れ味はありました。扱いやすいとも感じました。
というか、そろそろこの替刃に慣れてきたのか、BBS+肌の具合も最適です。3one6にジャストフィットしてる印象を受けました。これまでの試用で最も良い仕上がりを感じます。
そんな訳で今回から少しプラスの印象に転じました。
3回目でこの切れ味なら十分レギュラー入りさせても大丈夫かなと思います。3one6との相性だけで見ていますので他のホルダーではダメかもしれないですが。
いずれにしても変な製品では無いですね。2回目から印象が変わるものの、切れ味自体は持続しています。
ステンレス鋼の持ち味も発揮して余力もあるので4回目も剃れそうな感覚があります。普段は3回目で替刃交換しますが継続してみます。
4回目
ステンレス鋼らしい寿命と言ってもいいと思います。
ストローク数が多少増えましたが、完璧に剃れました。プレシェーブをちゃんと行った事を前提に言えば肌に対する負担も特に増した感じでもなかったです。シェービング翌日もヒゲのザラつきが少なかったのでかなりの深剃りが出来ていると感じました。
皆さんは替刃をどの段階で廃棄するでしょうか?私は試したい替刃が多いので3回目で廃棄しますが、節約を考えて5回くらい使用するという方も居ます。その場合BOLZANOを試す価値があると思います。少なくともこのホルダーでは十分に役割を果たしました。毎日シェービングで試用しているので数日間ヒゲを剃り貯めた場合は結果が違うかも知れませんが、毎日剃りには十分な結果でした。
5回目
今回は風呂剃りで試してみます。
風呂剃り用にソープとプレシェーブは下記のとおりに変更になります。テストとは関係ないのですが風呂用のカゴに入れてある組み合わせです。NoxzemaのプレシェーブクリームはPRORASOのプレシェーブクリームにテクスチャが似ています。PRORASOと同じく、滑りよりも肌保護重視な感じです。有るのと無いとではヒリヒリ感が全然違うので好んで使用しています。Noxzemaはプロラソと同じような容器入りですのでMastro Miche' プレシェーブソープのような固形石鹸タイプと違い、湯気で溶けることが無いので使い分けをしています。滑り自体はMastro Miche' のほうが具合が良いのですが溶けちゃうので風呂ではNoxzemaにしています。
素直にPRORASOのプレシェーブクリームを使えばいいじゃないって感じですが、Noxzemaの方がConnaughtShavingで買うと安いし、PRORASOの香りがイマイチ苦手なので普段は使ってないです。
Noxzemaのプレシェーブはそれほど目立つ香りはしないので、そんな理由で使っています。
PRORASOも以前は安くて機能が良くて香りが嫌でもなんだかんだで使う機会があったのですが、現在はTOBSとそれほど差が無くなってきていますね。コナートを見ると他に安いクリームソープがあるのでテストして常備品を変更しようかなと考えています。あるいはそのままTOBSに変更するのもいいかもとか、迷い中。
シェービング場所:風呂
両刃カミソリ:Edwinjagger 3one6
プレシェーブ:Noxzema プレシェーブクリーム
ソープ:Art of shaving Lavender
アフターシェーブバーム: NIVEA sensitive lotion
BBSできました。
どこまで行くと「剃れない」とする基準ですが、シェービング後の肌の負担を基準に考えています。
それを気にしないのならまだまだ行けると思いますが自分的には今回が最後かなと言う感じでした。風呂剃りであることを考えたら次回は少し痛いと感じるかもしれないと考えました。
切れ方ですが、未だに結構切れる刃であると言えると思います。5回目のシェービングで個々まで維持できるのはなかなか良い、総合的には10点中、8点くらいの点数は付けられると思いました。
ただ今回は失敗したかも知れません。
ホルダーの3one6の性能が良すぎて他のホルダーで使用すると恐らく大きく差が出るという印象があったからです。
できればミディアムヘッドの34Cや、DE89あたりで再テストして追記したいと思います。
総評
この替刃の特徴は切れ味が持続するというところじゃないかと思います。
ASTRA緑より少し弱いくらいの切れ味が持続します。
ある意味使いやすくコスパにも優れると思います。
当初はよくわからない印象も持ちましたが、使って損しない替刃だと思います。まだ数枚残りがありますので、他のホルダーでも試してみて使い切ってから判断しますが、少なくとも3one6との相性はとても良かったので追加で買ってもいいかなという印象でした。
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