Pearl Flexi OC
- うにぞう(げんげん)
- 5月9日
- 読了時間: 6分

自分は忙しいにかまけてヒゲを剃らずに放置してることがあります。 伸び切ったヒゲを剃るのに向いているOC、オープンコームタイプの両刃カミソリ 現在、手持ちのOCはミューレR41とFatip Piccolo Special Editionのみ。 ちょっとコレクション数が少ないし、両極端すぎるので、手頃な製品を探してみることにしました。 2本ほど買ってみました。
現実的に考えれば、Parker 24Cや26CやValiant OC、Razorock SLOCなどが候補に挙がりそうな気がしますが、
あまりブログなどで見かけなさそうなモノを買ってみることにします。
そこでPearlのSSH-02とFlexi Ajustable OCを購入しました。 SSH-02は2,900円の低価格でどこまで実用に足るのか?先日購入したSHD-24が充分実用に足る製品でしたので、同様の期待を込めて、Flexi Ajustable OCについてはPerker Valiant OCのレビューはちらほら見かけますが、Flexi Ajustable OCのレビューは余り見かけませんのでコレにしました。
同じインド企業であるParkerに追いつけ追い越せで頑張っている感があるPearl、先日エントリーモデルであるSHD-24をレビューして安価でありながら実用性が充分であると確認できたので、すっかり気を許しています。 このFlexi Ajustable OCは、REX Ambassadorにデザインが似ています。ヘッドの厚みがFlexi Ajustable OCのほうが太いようです。REX Ambassador はステンレス製ですがFlexi Ajustable OCは真鍮製です。そして
REXはかなり高価な物ですので、将来購入するにしてもまずはFlexi Ajustable OCを先に試してみようとか、そういう感じです。
【Flexi Ajustable OC 概要】
Pearl Flexi OC 生産国:インド 2ピース構造、調整式、真鍮製 全長:90mm 重量:141g


セット内容は本体、スタンド、替刃55枚、取説、ギャランティカードとメッセージカードです。Pearlの他のモデルでは簡単な箱に入っていましたが、一番高価なモデルだとてんこ盛り感があります。説明書には材質、寸法、ブレードギャップ等の仕様が書かれており、記事を書くにあたって有用な説明書でした。但し、英語表記のみ。

本体は2ピース構造、ハンドル下部を回転させるとヘッドキャップが着脱できます。ギャップ調整はハンドル上部のレバーで操作します。



コナートシェービングで1万円を少し切る価格で購入できますが、今回はコジャック・レイザーズさんで買いました。届くのが早いとか、不良が出た時の対応に信頼性があるのが理由です。
一度箱から取り出したら戻すことをあまり想定できない元箱を、これほど豪華にするのはどうかとも思いますが、このグレードともなるとコレクション性もあるのかもと思います。
本体を手に持った第一印象は、非常にガッシリしており堅牢な印象があります。真鍮に電気クロームメッキを施したようです。ヘッド、ヘッドキャップ、の形状も今どきの替刃がしっかり固定するタイプで替刃の両端も飛び出さない形状です。ヘッドキャップに削り跡が見られますが恐らくこれはわざとですね。他の部分は非常に丁寧な加工でハンドルの滑り止め加工などは美麗に仕上がっています。
本体はかなりの重量で、自重を利用して剃るシェービングも容易です。全体的な印象は、頑丈な工具を彷彿させます。手持ちの両刃カミソリの中でも有数の頑丈さを感じます。
【シェービング体験】
1回目のテスト。 替刃はTreet DURA SHARP、ソープはDr.HARRICEのWINSORを使用しました。固形ソープです。 オープンコームのヘッド(写真のようにセーフティーバーが櫛状になったもの)は長いヒゲでも引っかからずに取り込みやすくなっており、また、目詰まりも起きにくいとされています。ですのでPearl Flexi OCを注文するのに備えてヒゲを5日ほど伸ばしっぱなしにして剃ってみました。
ギャップ調整は無段階になっているため、4あたりにセットしました。1が最小で6が最大値になってます。次回は6にして試してみます。
重量がヘビー級ですので文字通りヘッドを置いただけで剃れていきます。
ですが重すぎてフィードバックがあまり感じられない印象があります。ASMR的には初回は無音に感じました。 うにぞう的には伸びすぎて放置したヒゲを剃るときに相応しいモデル、かつミューレR41ほど尖ってないモノが欲しいと思い購入しました。目盛り4で剃っている感覚としては目的は達成されているようです。刃当たりはキツくないし、イージーに剃れるので寝ぼけて剃っても安心感を感じます。
自重で押し切ってしまうので効率性も高く、少ないパスで剃り上がる印象です。
軽快さは無く、フィードバックを余り感じないのがデメリットにも思えますが、キレイに剃れているので実用上は問題なしです。今回は炭素鋼にフッ素コートした柔らかめ?の替刃を使用したのでシェービング後にヒリヒリ感とかも特に感じなかったです。効率がかなり良いモデルみたいで、味わう前に剃れてしまったので複数回シェービングしてもうちょっと味わってみようと思います。
2回目のテスト。
替刃はASTRA緑、ソープはCYRIL R. SALTER Solid SHAVING SOAPを使用しました。
1パス目は目盛り6で最大のブレードギャップを使用し、2パス以降は目盛り4に落としました。
本当に自重だけで深剃りできます。替刃を交換しての印象では、滑らかさや効率性が変化するのを感じましたが、概ねどの替刃でもストロークする速度を調整してあげるだけで良好な剃りを得られます。試した感じではゆっくりストロークすると炭素鋼替刃でも余裕でBBSできましたし、ASTRA緑を使用した場合はもう少しストローク速度を上げてもスイスイ剃れて行き、深剃りもできました。ヘッドを置いたまままんべんなくストロークすると、キレイに出来上がっていると言う印象でした。
ブレードギャップで攻撃性が変わる印象はなく、効率が変化する感じでした。伸び切ったヒゲは目盛りを6の方向にシフトすると効率よく取り込むことができて、本体の自重でどんどん剃り進めます。伸び切ったヒゲを得意とする両刃カミソリであると感じます。
ASMRはほぼ無音です。あちこち分厚い仕上げなので音が反響しないのかなと思います。 攻撃性に関しては弱アグレッシブぐらいです。シェービング後もヒリヒリ感が少なく、刃が肌に当たる時の恐怖感もあまり感じません。安全性はそこそこ高く感じます。
ギャップを調整できるので、初心者でも利用できそうですし、MhuleR41ほど安全性が低くなく、Fatipは軽量小型すぎてちょっと扱いにくさがあるので、価格はともかく、コレをチョイスするのもアリかもと感じます。
【総評】
当初の目的であった伸び切ったヒゲをどんどん刈り取れる、且つ扱いやすいオープンコームという目的には丁度よい両刃カミソリでした。品質などを見ても価格に見合っており、満足しております。
一方、かなりのヘビーウェイトですので軽快な取り回しは苦手だと感じます。ですが、伸び放題のヒゲならばコレくらいの重量があったほうが刈り取り易いと感じるので一長一短です。
気になったところはそのくらいで、ハンドルは持ちやすく、目盛り操作にもクセが無く扱いやすいと感じています。 この先、REX Ambassadorを購入しようかどうかと考えていましたが、コレを持っていれば日常使いには問題を感じないのでマニア的にほしいかどうかだなと感じました。
今回、付属していた替刃は未使用ですので、ひと通り色々な替刃を試してから追記したいと思います。
この記事に関係しておらず申し訳ないのですが、よく使っているホルダーを何本か教えていただきたいです。よろしくお願いします。
このホルダーは動画で初めて知ったのでいいイメージがないかな
https://youtu.be/8Sp90_N9n_k?si=Doq0EyfYpqTLbCI1