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Baili BR179T (Razorck Quick Change OEM)

  • 執筆者の写真: うにぞう(げんげん)
    うにぞう(げんげん)
  • 6月10日
  • 読了時間: 4分
Baili BR179T
Baili BR179T

 Razorockの廉価版モデルは中国製だとメーカーでも公表しています。  そのひとつであるQuickchangeはBailiの両刃カミソリのOEM製品です。  Razorock版の販売価格は2,900円で販売されていますが、Baili版はAliexpressで1,600円(送料込)です。

 ある意味Bailiのほうが正規品とも言えなくもないので直接買ってみました。


 さてこのBaili BR179TはビンテージモデルであるGillettte Superspeedのコピーです。とっくの昔に特許切れなので世界中に同じようなモデルが溢れて、良いもの悪いもの色々あります。

 

 Bailiというメーカーについてですが、中国のコピー両刃カミソリを出しているメーカーとしては欧米でも割と名前は知られているようで、時々海外のコミュニティでもその名前を見つけることがあります。

 RazorockがOEMで委託しているくらいなので一定の品質はあると思います。そんな訳でBaili BR179Tはどんな使い心地なのか、試してみたいと思います。

Baili BR179T 2
Baili BR179T 2

仕様について

全長:94.44cm、幅:44.13、 重量:70g、亜鉛合金、バタフライオープンヘッド

 比較写真で気が付きましたが、Superspeedは替刃の両端がヘッドからはみ出る形状なのですが、BR179Tはすっぽりと隠れる改良がされています。加えてブレードギャップはBR179Tが広いです。攻撃性に影響があるか気になります。

Gillette Superspeed & Baili BR179T
Gillette Superspeed & Baili BR179T



レビュー・初心者用としてはやや軽め

 さて、Superrspeedとの比較は置いておいてBaili BR179Tの実際の使い心地から見てみたいと思います。

 3日放置したヒゲを洗面所剃りで試してみます。替刃はBIC Chrome Plutinumを使用しました。


 最近PearlやMETA、RozorockTeck2など、廉価版モデルを連続使用してきましたが、そのなかでは最軽量です。なので自重で剃るというセオリーを実行するにはやや重量が足りない感じです。

 ですのでややハンドルに力を加えて行く剃り方になります。

 Superspeedもそうだったのですが、真下に力を加えると言うよりも、斜め下方向に力を掛けるようなイメージでじわっと引きずっていくとこのタイプはうまくいきます。

 ですがT字カミソリから乗り換えたばかりの場合、この力加減が力の掛けすぎになってしまうようで、それが原因でヒリヒリしたり、肌を切りやすくなったりします。

 Baili BR179T本体にもう少し重量があれば、それは解決できたのですが、残念ながらそのままのようです。


 一方、攻撃性はミディアムで効率性も平均的です。伸ばしっぱなしのヒゲでも3パスシェービングでまずまず剃れます。深剃り傾向ではないものの、毎日のシェービングでは問題ないと思います。

 不真面目に作ったモデルは、このあたりが意味もなくアグレッシブな割に効率性が悪かったり、バタフライ式の場合、締付けが甘かったり、出来の良くない部分があったりするのですが、Baili BR179Tは問題なく普通に使えると感じました。なんだかやけにメッキがキラキラしてて、塗装が良いのか悪いのかよくわからないのですが、まあ価格を考えると数年使って買い直す気持ちで使用するのが正解かなと思いました。


 上記のようにやや軽量というのはありますが、充分実用に耐えられる素直な製品でした。尖った特徴はありませんが、ミディアムな攻撃性と平均的な効率性がバランス良く、価格を考えるとお買い得な製品です。

 軽量なので、ビギナーの方からみたらややクセがあります。ですがこれも考え方です。「自重で剃る」というのはたしかにセオリーですがそれが全てというわけでもないです。モデルそれぞれ、ヘッドにかける圧力というのは違うのでそのコントロールを練習するためと思えばこういった軽量モデルも熟練度を上げる良い練習になると思います。

 

 最後にGIllettte Superspeedとの比較です。

 体感上攻撃性の差は判別できない範囲のように感じます。

 加えてSuperspeedではシビアだったシェービング角度が若干改善されているようにも感じます。


 工作精度はSuperspeedのほうが高いです。替刃の圧着具合やバタフライ部の締め付けノブの締まり具合にやや違いを感じました。ですが、二つを同時に使用して比較しないと判別できないくらいのものだったので、あくまで厳密に言えば・・・くらいの差でした。いっぽう、ハンドル加工の細やかさはSuperspeedが上でした。それが原因での不都合は感じませんでしたが。

 効率性は同等、もしくはやや良くなっているようにも感じます。クオリティは置いておいて、実用性から言いますとなかなか良く出来てると言わざるを得ないです。


 自分は数年Superspeedばかりを使ってきたことがあります。

 その自分から見ても良くここまで近づけたと思える部分があります。Superspeedは使い込んでいくうちに初見ではわからない良さがあるのですが、このモデルは使い込んでいくとどんな印象を持つのか興味深いです。BailiなりにSuperspeedの弱点をどうにかしようと改良している形跡が見られます。ひょっとしてこれはOEM元であるRazorockのオーダーだったのかな?などと思わなくもないですね。どちらにせよ好印象です。


 プライベートでもなるべく使い込むようにして、時々追記していきたいと思います。


 

 

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