RazoRock DAILY ( GROOVED PLUS "+" with SUPER HALO Handle)
- うにぞう(げんげん)
- 8月4日
- 読了時間: 6分
HENSON SHAVINGから流行し始めた、「補助輪つき」と言われている剃り角度が簡単に固定できるヘッドを備えた両刃カミソリ。Razorockから当社らしい改良が加えられている同様なモデルが発売されています。これがどういう具合なのか興味がありましたので購入してみました。
HENSON HSVINGを買わなかった理由
一度は購入を検討していたのですが、この記事の通りHENSON SHAVINGの購入はやめました。簡単に言うとアルミ製だという所と自分にはヘッドの傾斜を固定する「補助輪」が不要と思われたところですね。
もしこれがステンレス製だとか、亜鉛合金メッキの手頃なモデルがあったら考えていたと思います。アルミって柔らかい金属なので、HENSON SHAVINGが謳っているような長寿命であるかどうがが疑問だったわけです。
写真のようにヘッドキャップ削り出しのネジ部はアルミ製なので何度も締め付けるうちにネジが馬鹿になってしまうとか心配がありました。今でもメーカーが謳っている「一生モノ」という表現に疑問を持っています。
価格も14,000円くらいしますしね。この価格設定ならばステンレス製カミソリが買えそうな価格です。

RazoRock DAILYは色々進化してる
随分前ですがRazorockのXリツィートに、「もうすぐRazoRock cyberがでるよ」というのが出ました。
アルミ製のHENSON SHAVINGを強く意識した原型モックアップでした。その時に「ステンレス製だったら買ってみたいです」とコメント入れたら「検討します」的な返信がありました。
多分、元々そのつもりだったのではないかと思いますが、めでたくRazoRock DAILYが発売されました。ステンレス製であり攻撃性も選択可能、そしてヘッドもそのままコピーじゃなくって若干いじってますね。ここまで進化して直販では16,000円くらいです。まあ当然こっちを購入しようとなりました。 ちなみにオープンコーム版も最近発売されました。 こっちを買うかどうかは今回のレビュー次第と言ったところです。

RazoRock DAILY外観
元箱はいつもどおり(質素な黒い紙の箱)だったので開封写真は省略して外観を眺めていきます。
持った感じはステンレス製のずっしりした重みを感じます。 ハンドルはSUPER HALO Handleというものを選びました。個人的にですがHENSON SHAVINGのあのトーテムポールみたいなハンドルが野暮ったく感じていたので購入時にハンドル選択できるところもRazorockでの買い物はいいです。 ベースプレートはGROOVED PLUS "+"を選択、これはやや攻撃性が高めとなってました。RazoRock BBS Standardと似た攻撃性とのこと。 他にSMOOTH STANDAERD < SMOOTH PLUS < STANDAERD < STANDAERD PLUS < GROOVED < GROOVED PLUSがあり攻撃性に差があります。SMOOTH STANDAERDが最もマイルド、RazoRock TECH IIに相当するようです。
加えてSMOOTHラインはベースプレートのセーフティバーに切り込みが無く、HENSON SHAVINGのようなツルツルの面仕上げになっているようです。ヘッドキャップもサイトの写真を確認した限りではSMOOTHはキャップの肌に触れる面の溝が無いようです。

全長: 95mm 重量:109g (ヘッド部33g)
※with SUPER HALO Handle
当然、ウェイトはアルミより重いですね。 HENSON SHAVINGは公式サイトで調べると38gです。自重で剃るのが基本である両刃カミソリで38gというのは初心者向けモデルを選ぶ場合、自分的には軽すぎると思います。まあ、加工が簡単なので安く上がるんでしょうけど。
話を戻してDAILYはステンレス製です。
宇宙加工はしてませんがCNC旋盤で加工してます。宇宙加工ってナニ?
ロケットの部品でもCNCで加工するんじゃないかと思うんですがどうでしょう?あとは職人さんが手で磨くとか?
ひげ剃りに使用する分にはRazorockのCNCでも必要充分だと感じます。トップキャップの幅広の突起が替刃をガッチリホールドしてますので結構な精度です。Razorockのステンレス製品はガッチガチにヘッドが締まるので個人的にはこのあたりを疑ったことは無いし信頼できると感じてます。
とまあ、ここまで書きましたがRazoRock DAILYに関してはそこまで期待してないんですよね。
単なる補助輪つきの両刃カミソリでしょ?っていうのが剃る前の自分のイメージです。
個人的には両刃カミソリの角度を物理的に固定してしまう傾斜が、却って使いにくさもあるのではないかと思っているので実際に剃って試してみようと思います。
レビュー
フェザー・ハイステンレスとASTRA緑でシェービングしてみました。 自分の好き嫌いはさておき、補助輪付きは果たして便利なのか? 両刃カミソリを使い慣れた人間からしたら若干違和感があります。 ヘッド角度が固定されるのは便利かもしれないですが、まず角度を維持するのがそんなに難しいかということになります。自分は音や指に伝わる抵抗などを参考に剃っていますが、初めて使う両刃カミソリでもすぐに最適角度はなんとなくわかります。 別にこれは自分に限ってではないと思います。いくつか両刃カミソリを所有されている方なら共通するでしょう。 幸い、Youtubeチャンネルで手伝ってくれている編集Kくんが全くの初心者でGameChangerを使っているので角度について質問してみましたが、「まあまあ解る」との回答でした。
それよりも気になったのがこの形状はHENSON SHAVINGを含めてですが、ヘッドがかなり分厚くなるために自分的にはそっちのほうが気になりました。 他のステンレス製両刃カミソリは総じてヘッドが薄いですよね。 鼻の下のヒゲを剃る場合はヘッドが薄いほうが何かと使いやすいので自分がステンレス製両刃カミソリが好きなところです。 GROOVED PLUS "+"は弱アグレッシブくらいの攻撃性ですが、効率性はやや低いと感じます。安全性についてもこの攻撃性から考えると普通でした。
肌に対しての負荷も特別良いとも感じませんでした。HENSON SHAVINGが肌に優しいと言われているのは、おそらく攻撃性がマイルド系だからであり、ヘッドの品質では無いような気がします。
これの良いところはどこか?と言われればまあ角度維持が容易というところでしょう。
その他の面を考えると同じ価格帯ではROCCAとか3ONE6とかGAMECHANGERとか色々思い浮かびますが、それらは使った時それぞれの感動ポイントがあったのですが、このモデルは終始「普通」と感じながら剃っていました。
総合的な感想
予想通りといいますかそれ以下だった気もしますが、取り立ててこの価格を払ってわざわざ買うには色々足りてない気がします。 ステンレス製のDAILYですらこの評価ですのでHENSON SHAVINGは買わないで正解かな?と思います。
自分の中ではこのモデルはイロモノ扱いになる気がします。プライベートで使用する機会はよっぽど退屈したときだけだと思います。
同じお金を払うなら他のモデルを選ぶことをオススメしたいです。
日替わりでいろんなホルダーを使っているのですが、マイルド系、特にR89を使うと剃れていない時があります。なので自分は基本に立ち戻る意味でR89は角度に気を付けて剃っていますね。その後アグレッシブ系を使うと肌に優しい剃り方ができている気がします。だんだん雑になってまたR89に戻るという感じですかね。