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Kazakiri W レビュー

更新日:7月27日

kazakiri w
Kazakiri W

 Amazonで両刃カミソリを検索してみると、最近は結構な数の両刃カミソリがヒットするようになりましたね。  MuhleやParkerなどの有名どころから、その他中国製っぽいのまで・・・


 そのなかで、割と以前から見かけるKazakiri Wという中国製っぽいのが気になってました。

kawakiri w 販売ページ
Amazonスクショ

 結構昔から掲載されているからか、レビュー数も多く、Youtubeなどで動画を見かけた記憶があります。

 価格も今となっては微妙な価格です。先日紹介したBailiよりは少し高い。

 ってことで、酔った勢いでポチってしまったのでレビューしてみたいと思います。


Kazakiri W 外観・実測

 中国製かつ出どころが謎なモデルあるあるなのですが、寸法とか掲載されてないので実測してみました。

全長 90mm

重量 58.4g

材質 不明

kazakiri w -2
Kazakiri W
kazakiri w head
Kazakiri W head
kazakiri w head -3
head_cap & base_plate
Condition as delivered by Amazon
Amazonの梱包

 こういう怪しい物を注文すると、届いた状態から興味深いです。  まず、封筒っぽい梱包で届き、箱には入ってませんでした。DORCOのST-300替刃が30枚おまけに入ってました。この替刃はダイソーで売ってるのと違うのか?試してみたかったので助かります。


 さて外観ですが、持った感じすっごく軽い。アルミ製ほどではないですが60g切ってますので結構軽い印象です。  そしてこのモデルってヴィンテージのGillette Techの劣化コピーっぽいです。  本家ほど上等なメッキじゃないし、ネジ穴などパンチングされた部分やネジ部にバリが見られます。あんまり良い加工ではないですね。

 先日のBailiのBR179Tと比較するとかなり仕上げが雑です。  顕著なのはヘッドキャップ部分の替刃を固定するピン。大きさが不十分で溶接されているようですがメッキが雑です。これはあまり長持ちしそうにないですね。ネジもなんかかみ合わせが悪く、ハンドルを閉めるときにひっかかりながら締まります。中国製の中でも悪い部類の仕上げですね、これ。

 これが2,650円となると、コジャック・レイザーズで販売されている2,900円シリーズのほうが遥かに出来が良いです。久々に「Cクオリティ」のモデルを引いた実感。Bailiとか下手したら欧州なみに良く出来てましたからね。



 シェービング

 さて剃ってみます。洗面所剃りで普通にプレシェーブを行い、Stairing Soap Co.の固形ソープ、替刃は付属のドルコで剃ってみます。


 これ、剃るの難しいです。間違っても入門用では無いですね。

 初見ではGillette Techそのままの剃った感じです。

 で、Gillette Techって素のままで剃るとそんなに良いカミソリじゃないです。軽すぎるしヘッドの剛性があんまり無いので替刃が暴れたり、本家は持ってますが好きなモデルではなかったです。

 それをそのままKazakiri Wは改良ぜずにコピーしてます。


 具体的に何処が良くないか書きますと、ハンドルがめっちゃ軽い割にヘッドは弱アグレッシブなので力加減が慣れた人じゃないと無理。自重だけで剃るとヘッドが暴れがちなので僅かに力を入れるのですが、これをビギナーに求めるのは酷です。がっちり押し付けすぎて切っちゃうか、肌荒れ必至です。

 加えて効率性もこの攻撃性にしてはあんまり良くない。なかなかヒゲが刈り取れない。

 アグレッシブ寄りなのに効率性が悪いってことは、マニア的にも使う意味が無いモデルという印象です。

 耐久性も、この仕上げだと長持ちしそうにないですね。ネジ部が早い段階で錆て来そう。


 追記:シェービング後(記事掲載後の追加)

 翌日、なんだか肌の調子に違和感、ヒリヒリが残っているような微妙な違和感がありました。ちょっとこのままシェービングすると肌を痛めそうな気配があるので、本来なら自分はアグレッシブ両刃カミソリで毎日シェービングしても大丈夫な感じの肌なのですが、今回は肌を休めることにしました。


 というわけで、このブログにお越しくださっている皆様の予想通りの低レベル品でした。これを買って喜ぶのはブログと動画を作っててネタとして美味しくいただける方だけだと思います。

 最低限、剃ろうと思えばそれるけど、良い部分はありませんでした。自分のコレクションのワースト3に入りそうな勢いでした。


 ちなみにAmazonのレビューでは結構評価良いんですよね。  自分が思うに、剃れるには剃れるのでそれを評価したか、他のを剃ったことが無い人がこれを使うと深剃りは出来るけど結構ヒリヒリしてるはず。それを「両刃カミソリってこんなもの?」って思ってしまったか、そんなところじゃないかなぁと思ってます。

 

 PearlやMETA、Razorockの廉価版シリーズと比べるのすら失礼と思うくらいショボい出来でした。

8件のコメント


通りすがり
9月21日

こんばんは。

これとほぼ同じ品(ヘッドキャップのロゴがないもの)が300円くらいで売っていて購入しましたが、肌を傷めるだけの粗悪品でした。

こんなものを現役の理容師さんが顔と名前を出して監修してますって売り出しちゃって平気なんですかね(笑)

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コメントありがとうございます 出どころは恐らく中国製でしょうが、これほど品質が低いのも最近珍しかったのでびっくりでした なんか両刃カミソリ界隈は、『◯◯オススメ』って出ているモノは、碌なモノが無いですね汗

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ゲスト
7月27日

人身御供ご苦労様です!

ところでダイソーの替刃無くなったみたいです。

200枚位ストックあるけどショック。

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コメントありがとうございます えー、あれ無くなったんですか・・・ 結構良い刃で安かったのにorz かと言って個人輸入で買うほどのモノかどうか微妙に迷います 情報ありがとうございます

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ゲスト
7月26日

うにぞう氏のレビューを参考にホルダーを購入することもあるのですが、

今回は逆に、購入を検討していたホルダーをうにぞう氏のレビューで思いとどまることができました。


ちなみに、私が購入を検討していたのは、「Kazakiri W」ではなく、Aliexpressで490円で販売されている同一品「QSHAVE RD729」です。

とはいえ、RD729で髭を剃りたかったわけではなく、ヘッド購入で不足してきたハンドルを安価に補うつもりでした。

RD729(490円)とBaili BR171(621円)で比較検討し、前回購入したBD179がなかなか良かったこともあり、Bailiを信頼してBR171を昨日購入しましたが、近日中に「QSHAVE RD729」も購入するつもりでしたので、大変助かりました。


中国からの仕入れ品を日本でブランディングして販売する人も多くなり、Amazon等で十分な検討をせずに購入すると、低品質な商品を割高に掴まされることが増えましたね。

うにぞう氏がブログのネタのために身銭を切ってレビューしてくださるおかげで、

無駄な買い物を避けられている方は少なくないのではないでしょうか。


今回の記事も大変楽しませて頂きました。感謝!

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コメントありがとうございます なんかこの記事に限ってはいつもよりコメントを多く寄せてもらってます やっぱりこのモデル、気になってた人が多いんですかね 自分も一瞬、「ハンドルだけならアリかな?」って思わなくもなかったのですが、 メッキがダメダメすぎるので長持ちするかどうかわからないです 締め付もネジ部がひっかかりながら閉まるので他のハンドル探したほうがいいですね、これ

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ゲスト
7月26日

私も以前に購入しましたが、やっぱりそんな感想になりますよね

以前は値段が2000円切ってたし、替刃も30枚付きと本体1500円くらいの計算だったので

無くしても惜しくない最低限は剃れる携行品としての選択肢もあったんですが

3000円近い値段となるとさすがに……

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コメントありがとうございます 先日レビューしたBaili BR179Tがなかなか良かったので淡い期待もあったのですが 結果は本文の通り、ただの劣化コピーでした。 おっしゃるとおり、この値付は納得できないですね。実用品にすらならないレベルです。

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HAVE A NICE SHAVE

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